33.天山遯(てんざんとん):易占い六十四掛の意味
- 2019.11.13
- 六十四掛の意味

今回は易占いの六十四掛のうちの33番目の掛、「天山遯(てんざんとん)」の意味をお伝えします。基礎を先にお伝えしますが、意味だけ知りたいという方はこちらをクリック(タップ)してください。
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天山遯(てんざんとん)の基礎
易は掛辞・象伝・爻位(掛)から成り立ちます。それぞれに該当する意味があり、易占いではそれらを総合的に見ていきます。
掛辞
遯は亨る。貞なしきに利しからず
読み:とんはとおる。かたくなしきによろしからず。
すぐに願いが叶う訳ではなく、現在は切迫している状況です。そのため臨機応変にことを成すことが大切です。また、何かに固執したり正しくあろうとしすぎると失敗することになります。なりふりは構わず臨機応援に進めてください。
象伝
天の下に山が有るは遯なり。君子以って小人を遠ざくるに、悪くせず而して厳かにすべし
読み:てんのしたにやまがあるはとんなり。くんしもってしょうじんをとおざくるにあくせずしこうしておごそかにすべし。
引退して余生を楽しんだり、後継者が意欲があるものの経験などが少ないために暴走して運気が傾くという意味があります。そのことから「動くと衰退・衰運に向かうため、時が過ぎるのを静かに待つと良い」という意味を持っています。
各爻位
- 初爻:時期が遅すぎます。動かずにいましょう。
- 二爻:今は自分を守る時。自分を守ることを優先しましょう。
- 三爻:後ろ髪を引かれて逃げられない状況です。辛い状況が続きます。
- 四爻:欲や愛情・忠義があっても逃げるべき時です。上に立つ人の場合は運気は吉。
- 五爻:逃げるが勝ち。一貫していることが大切です。
- 上爻:早めに逃げましょう。早ければ早いほど万事上手くいきます。
天山遯(てんざんとん)の意味
天山遯は「逃げる」ことに徹している掛です。基本的にこの掛が出たら闘う姿勢は見せず、逃げる・退散することを考えて行動しましょう。
大まかな意味
何かする時は引き際が肝心です。粘ると良いことがありません。早々に見切りをつけて退散しましょう。大きな物事は逃げるが勝ちの状態です。
なお、小さなトラブルであれば筋を通して解決して行くと良いです。
簡単な運勢
易占いで運勢を見る人も多いと思います。そのため、簡単な運勢をお伝えしていきますが状況などによって異なります。あくまでも大義であることを忘れないでください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:叶いません。ごく小さなことは叶います。
- ビジネス:利益が出ません。
- 投資:損失に繋がる可能性が高いです。
- 就職:ご縁がありません。今は見合わせるべきです。
- 開業:今はしない方が良いです。延期しましょう。
- 転職:見つからないし転職もできません。時期を待った方が良いです。
- 方角:北西、北東
- 色:白・黄色
天山遯(てんざんとん)の時は動かずにいるor逃げること
天山遯が出たら、今は動かないでいるべき時に徹するか逃げることに意識を注ぎましょう。逃げるということは悪いことではありません。自分や会社・投資先・お金など様々なことを守るために逃げることも必要なのです。冷静に判断してどうにか争うということは止めて、守るための静止・逃げを意識してみてください。
今回は天山遯について解説しました。しかし、今回解説した内容は私が趣味で学んだことをかい摘んだだけです。易占いは奥が深く、この説明だけでは氷山の一角にすぎません。もしビジネスや投資・人生などを成功させたいと考えているなら、圧倒的にプロに占ってもらった方が良いです。
その理由についてはこちらの記事で説明しているので参考にしてみてください。
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