49.沢火革(たくかかく):易占い六十四掛の意味
- 2019.11.18
- 六十四掛の意味

この記事では易占いの六十四掛のうち、兌(沢)の掛である49番の「沢火革(たくかかく)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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沢火革(たくかかく)の基礎
易の基本は掛辞・象伝・爻位(掛)の3つです。この3つを見て、占いごとに対するアドバイスをもらいます。ただ、易占いは奥が深く日本語ではなく漢文に解説が載っているなどと初心者やあまり知識がない人に優しくありません。
そのため、この項目では簡単な内容を基礎としてお伝えしていきます。
掛辞
革は、已日に乃ち孚とせらる。元いに亨る。貞しきに利ろし。悔い亡ぶ
読み:かくは、いじつにすなわちまこととらせる。おおいにとおる。ただしきによろし。くいほろぶ
「正しい変革・改革なら歓迎されるが、不明瞭な思いつきのような改革は大きく失敗することになる」という意味を持ちます。
例えば、新しくビジネスを展開してもスタッフが付いてこないような内容ならそのビジネスは大失敗するとかそういった感じです。周りが付いてこれないような内容や正しさ・喜びがないものは敢行しても失敗してしまうのです。
象伝
沢の中に火が有るは、革なり。君子以って暦を治め時を明かにすべし
読み:さわのなかにひがあるは、かくなり。くんしもってこよみをおさめときをあきらかにすべし
これは深い意味があるのですが、ひとことで説明すると「四季が変化していくのと同じように、今は変革していく時」という意味があります。
物事が変わっていくのは自然の摂理です。むしろ、変革する時なら抗わずに変わっていきましょう。したかったこと、温めていたことの理由を明確にして行動に移してみてください。
各爻位
- 初爻:革命・変わっていく物事・変えたいことに対してしっかりと準備をしましょう。
- 二爻:これまで温めてきたことを進めていきましょう。行動に移して問題ない時です。
- 三爻:軽率に物事を進めると大失敗します。チームで進めるなら全員の意見が一致してから。
- 四爻:正しい道で進めば問題ありません。
- 五爻:信頼が得られる状況がやってきます。変身の時。
- 上爻:あなたが上の立場なら良い意味で大変身できます。それ以外の人は変わりつつも上に従っていましょう。
沢火革(たくかかく)の意味
この項目では、占った結果に対して簡単に見ることができる沢火革の意味について説明していきます。大まかな意味と占いごと(占的)の運勢を記載したので参考にしてみてください。
大まかな意味
大きな変革・改革はかなり良い方向に進みます。小さなことで変えると逆にNGとなります。これまで温めてきたことを入念に練り、行動に移す時です。
ただ、大きく変化するとは言っても道理に適った正しさやチームの納得がないと大失敗になるため、その点を意識しましょう。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:覚悟がないと叶いません。
- ビジネス:今まで通りのやり方ではなく、新しいやり方に変更する時です。強い意志を持って進めてください。
- 投資:混乱・波乱の予兆があります。
- 就職:今希望している内容ではなく、方向転換してみてください。
- 開業:なんとなく・やってみたかったからで開業すると失敗します。気持ちを強く持って開業しましょう
- 転職:覚悟を決めているなら大丈夫です。
- 方角:西、南
- 色:黄色、緑
沢火革(たくかかく)の時は決断し変わる時
沢火革は決断・覚悟をして変革していくことを教えてくれる掛です。この掛が出たら、変わることを決意しましょう。ただしなんとなくで進まないようにしてください。理由を明確にしたり、周囲や仲間の同意を得たりしながら前へ進んでいくのがベストです。
ここでは簡単に私が学んできたことを解説してきました。しかし、より具体的な意味やアドバイスはプロの占い師にみてもらうことをお勧めします。
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