5.水天需(すいてんじゅ):易占い六十四掛の意味
- 2019.12.21
- 六十四掛の意味

易占いの六十四掛のうち、坎(水)の掛である5番の「水天需(すいてんじゅ)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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水天需(すいてんじゅ)の基礎
水天需の基礎として、掛辞・象伝・爻位(掛)の3つを説明していきます。
これは易占いの基礎の構成です。他の掛でも同様に基礎として紹介しているので、気になる人はこちらから他の掛もチェックしてみてください。
掛辞
需は、孚有れば元いに亨る。貞しくして吉。大川を渉るに利ろし
読み:じゅは、まことあればおおいにとおる。ただしくしてきち。たいせんをわたるによろし
「今はただ待つこと。待てばいずれ動きがある」という意味があります。
とにかく今は待つこと。動かない方が良い時です。軽く待つのではなく、これでもかというくらい辛抱強く待つと良いでしょう。
待っていればいずれ何かしらの動きがあります。その時を待つのです。
象伝
雲が天に上るは需なり。君子以って飲食宴楽す
読み:くもがてんにのぼるはじゅなり。くんしもっていんしょくえんらくす
象伝は「今は時期ではないため、英気を養い疲れないようにしておくと良い」という意味です。
自分の実力不足や、そもそもタイミングではないなど、とにかく今は行動するべき時ではありません。次の行動を起こせるように、今は英気を養っておくことが大切です。
このタイミングで利己的な行動をしたり、強欲になってしまったりすると運気が下がります。注意しましょう。
各爻位
- 初爻:変化を求めずに日常のことを続けることで問題はほぼ起きません。
- 二爻:非難されることもありますが、最終的には吉となります。
- 三爻:泥沼で困難を待つ状況です。
- 四爻:悲惨な状況で待つことになります。辛抱強く在れば、いずれ抜け出せます。
- 五爻:今を楽しみながら待ちましょう。運勢的に吉です。
- 上爻:立て続けに困難がやってきます。誠意をもって対応すれば最終的に吉です。
水天需(すいてんじゅ)の意味
次は水天需の意味を説明していきます。
水天需は特に「待つ」「辛抱する」という意味合いが強い掛です。意味や運勢もそのような内容が強くなっています。
大まかな意味
今は待ちましょう。時期を待つことも大切です。英気を養いながら、物事に対する様子見がキーになります。
来るべき時のために準備をして、すぐに行動できるようにすると良いです。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:願い事は叶いません。今は辛抱する時です。
- ビジネス:順調に行きません。時期を待ちましょう。
- 投資:暫く混迷しますが、その後良くなるため投資して放置するか、良くなってから投資すると良いでしょう。
- 就職:ご縁がありません。
- 開業:今は時期ではありません。適切な時期まで待ちましょう。
- 転職:ご縁がありません。暫く時期を見合わせると良いです。
- 方角:北、東北
- 色:ピンク、白
水天需(すいてんじゅ)の時は来たるべき時のために待つ
水天需の時は、動かずに待つことに徹しましょう。辛抱強く待ち、来たるべき時にすぐ行動できるようにしておくのです。そのためには英気を養ったり、疲れないようにしたりすることが大切です。無理をしないようにしてください。
水天需は「待ち」を示す掛のため、ビジネスや投資などを見た時にどうしても行き止まりになってしまうように感じてしまいます。しかし、待つことにも意味があり、待ち方次第で次の行動がより良いものになることもなるのです。
待ち方に対するアドバイスについては、プロの易占い師に見てもらうと良いでしょう。歴史上の偉人や有名なビジネスパーソンも易経を取り入れているほどなので、ぜひ検討してみてください。
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