3.水雷屯(すいらいちゅん):易占い六十四掛の意味
- 2019.12.24
- 六十四掛の意味

易占いの六十四掛のうち、坎(水)の掛である3番の「水雷屯(すいらいちゅん)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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水雷屯(すいらいちゅん)の基礎
水雷屯の基礎として、掛辞・象伝・爻位(掛)の3つを説明していきます。
これは易占いの基礎の構成です。他の掛でも同様に基礎として紹介しているので、気になる人はこちらから他の掛もチェックしてみてください。
掛辞
屯は、元に亨る。貞きに利し。往く攸有るに用うる勿れ。侯を建てるに利ろし
読み:ちゅんは、おおいにとおる。ただしきによろし。ゆくところあるにもちうるなかれ。きみをたてるによろし
「進むに進めないが、忍耐強く待つことで暫くしたら願いは叶う」という意味があります。
行くに行けず、伸びるに伸びず…前に進むことは中々に難しい時期です。しかし、この時期に辛抱強く待ち、勉強したり下準備をしたりしていれば暫くしてから願いが叶うのが水雷屯です。
象伝
雲雷あるは屯なり。君子以って経綸す
読み:うんらいあるはちゅんなり。くんしもってけいりんす
象伝は「今はまだその時ではなく、時期を見て物事の調和や方向性を示すべき」という意味になります。
物事は調和する形を取るのがベストで、その形になるには様々な過程があります。そのために行動する時期は今ではありません。今は待つことに徹しましょう。
各爻位
- 初爻:初心を貫きましょう。人材を扱う立場なら、適材適所に再配置することで状況が良くなります。
- 二爻:思うように進めません。良い話が来てもまだあなたには早すぎます。
- 三爻:道が分からない状況です。追い求めても迷うばかりです。今は動かない方が良いでしょう。
- 四爻:思うように進めませんが、良い話がやってきます。手を取れば良い方向に進んでいきます。
- 五爻:小さなことは思うように進みますが、大きなことは難しいです。大きなことに関しては進むと運勢は凶。
- 上爻:思うように進むことができず、迷ってばかりで困惑します。その状況から抜け出すことができません。
水雷屯(すいらいちゅん)の意味
次は水雷屯の意味を説明していきます。
ここで説明していく意味とは、全体を通した大まかな意味と占いゴト(占的)の運勢についての解説です。大義でお伝えするので、自分で占った時などに役立ててください。
大まかな意味
今は前へ進むのはやめましょう。動きたくても動けない状況なので、無理に動くと失敗します。時期が来るまで待つことが今は良い選択肢です。
それまでは下準備や勉強などの用意をしておくと、いずれとても良い結果となります。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:トラブルが多いですが、忍耐強く待てば最終的に叶います。
- ビジネス:順調に行きません。時期を待つのがベストです。
- 投資:思ったように投資先の価値が上がりません。
- 就職:ご縁がありません。暫く時期を待つのが良いでしょう。
- 開業:今開業するとトラブル続きになります。暫く時期を見合わせた方が良いです。
- 転職:ご縁がありません。一度転職活動は見合わせてください。
- 方角:北、東
- 色:ピンク、赤
水雷屯(すいらいちゅん)の時は前に進まない
水雷屯の時は、進み時ではありません。前に進まず停まっていましょう。無理に進むと良いことはありません。待つ時は停滞を感じるかもしれませんが、この時に力を付けておくことで最終的には願いが叶いやすくなります。
水雷屯についてより詳しく知りたい場合は、プロのアドバイスを参考にするのがベストです。易経は歴史が長く、統計学として成り立つほど完成された占いのため、プロの易占い師の結果やアドバイスがとても役に立ちます。ビジネス・投資などに易経を活かすことを検討しているなら、いちから全てを学ぶのではなくプロに見てもらった方が効率的で非常にお勧めです。
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