57.巽為風(そんいふう):易占い六十四掛の意味
- 2019.12.17
- 六十四掛の意味

易占いの六十四掛のうち、巽(風)の掛である57番の「巽為風(そんいふう)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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巽為風(そんいふう)の基礎
巽為風の基礎として、掛辞・象伝・爻位(掛)の3つを説明していきます。
これは易占いの基礎の構成です。他の掛でも同様に基礎として紹介しているので、気になる人はこちらから他の掛もチェックしてみてください。
掛辞
巽は、小しく亨る。往く攸有るに利ろし。大人を見るに利ろし
読み:そんは、すこしくとおる。ゆくところあるによろし。たいじんをみるによろし
「今は誰か(何か)に従う時。柔軟に物事に対応すべし」という意味があります。
何かに従う時であって、そのような時には自分が主体になりすぎてはいけません。だから小さな願いやほどほどなら願いは叶います。
柔軟に対応することや、相手が本当に望むことを察してサポートすると良い時期です。
象伝
随える風あるは、巽なり。君子以って命を申べ事を行う
読み:したがえるかぜあるは、そんなり。くんしもってめいをのべことをおこなう
「(自分より上の)正しい物事に従順に従うこと」それが巽為風の意味です。
例えば、上司や社長の指示に従うこと。自分は彼らの意志に従い、彼らは彼らの役目を果たすことで物事が良く進みます。取引先や投資先なども同様です。
各爻位
- 初爻:気持ちや信念に対する浮き沈みが激しい時。信念を通す人を見習うようにしましょう。
- 二爻:小さな物事で躓きます。神社などでお祓いをしてもらうと吉。
- 三爻:格好だけのへりくだりはいずれバレてしまいます。
- 四爻:悔いがなくなり結果も見えてくるでしょう。
- 五爻:中庸でいることで悔いがなくなります。始めは良くなくても最終的に良い結果になります。何か始める時は丁寧に考えて行動しましょう。
- 上爻:多くの小さな物事で躓きます。謙虚すぎると凶となるでしょう。
巽為風(そんいふう)の意味
次は巽為風の意味を説明していきます。
これから説明しますが、巽為風は人に従うことが良い時期であるということを教えてくれている掛です。そのため、自分で率先しない方が上手く行きます。中々難しいかもしれませんが、それで上手く行くことも世の中にはとても多いのです。
では、早速意味を見ていきましょう。
大まかな意味
自分で率先するのではなく、自分より上の人の意見・意志に従いましょう。優柔不断になりやすいので、人に従うか即座に決断した方がうまく行きます。
この掛が出た時は貿易や留学・出張など、遠くに行く系の出来事・ビジネスに向いている時期でもあります。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:願い事はそこそこ叶うでしょう。
- ビジネス:フットワークが軽いと利益を得ることができます。
- 投資:投資は控えた方が良い時です。
- 就職:自力でやるより人を頼った方がご縁を見つけやすいです。
- 開業:無理をしなければまずまずの成功をおさめることができます。
- 転職:頑張りすぎなければ転職先を見つけやすくなります。
- 方角:東、南
- 色:赤、緑
巽為風(そんいふう)の時は人に従う
巽為風の時は、正しい自分よりも上の人に従うことが大切です。「正しい」というのは、自分が思っている正しいでも世の中的に見て正しいでもありません。世の常・理りであり普遍的な正しさを持つことを言います。その正しさがある上の人(上司や取引先・メンター・年上など)に従うようにしましょう。
ここまで巽為風について簡単に解説してきました。中々誰かに従順になるというのは難しいですが、今は自分が主軸ではなく付き従う人の意見を重視して行動すべき時です。それがいずれ役に立つので胸に秘めておいてください。
より詳しいアドバイス・内容が知りたい方はプロの占い師にみてもらうことをお勧めします。当たる易占いの占い師の探し方と質問の仕方も記事にしているのでぜひ参考にしてみてください。
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