30.離為火(りいか):易占い六十四掛の意味
- 2019.11.26
- 六十四掛の意味

易占いの六十四掛のうち、離(火)の掛である30番の「離為火(りいか)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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離為火(りいか)の基礎
離為火の基礎は、易を構成する掛辞・象伝・爻位(掛)の3つを簡単に紹介していく形で進めて行きたいと思います。
本来は原文を読んで学んでいきますが、初心者や勉強を始めたばかりだと非常に分かりにくく、すぐ知りたい人にとっては大変です。言い方は良くありませんが、難しいので気軽に知るには手間になりすぎてしまうんですね。
そのため、この記事では掛辞・象伝・爻位(掛)を簡単に示した内容を基礎として紹介していきます。
掛辞
離は亨る。貞しきに利し。牝牛を畜えば吉
読み:りはとおる。ただしきによろし。ひんぎゅうをやしなえばきち
「善悪を理解し、善の行動を行えば願いは叶う。柔軟であることが大切」という意味があります。
良いことを意識して行動していれば物事は良く進みます。良くないことを意識して行動してしまうと物事は悪くなって行きます。人の心は特に丁寧に扱うべきなのです。それは他人ばかりではなく、自分自身も同様です。
象伝
明を両つ作るは離なり。大人以って明に継ぎ四方を照らすべし
読み:めいをふたつつくるはりなり。たいじんもってめいにつぎしほうをてらすべし
離為火は「良い行動をしながら先人や偉人など様々なところから学び、光を照らして行くことが大切だ」という意味があります。
上に立ち続けるには、良い心がけをして様々な経験をしてきた人たちから学び行動していく必要があります。上の立場、とは言いますが自分を人生の主人公と置くなら、それもまた同じなのです。良くあるために、良い行動を意識していきましょう。
各爻位
- 初爻:夜明けは目前ですが、まだ暗い状態です。何かに躓かないように気をつけて。慎重になっていれば大丈夫です。
- 二爻:眩い光が射すほどに良い状態です。運勢は大吉です。
- 三爻:世の常は栄えて衰退を繰り返し、今もまた少しずつ下がっていく時です。それを嘆いていては運気は凶になります。今を楽しみましょう。
- 四爻:突然思ってもみないような大きなトラブルがおきます。
- 五爻:とても心が傷つきます。今は良い時ではないことを知り、自制しましょう。
- 上爻:何か成し遂げた時や行動を起こす時には、寛大であることが大切になります。
離為火(りいか)の意味
では次に離為火の意味について説明していきます。大まかな意味と占いごと(占的)の運勢をぞれぞれお伝えしていくので、自分で占った時などの参考にしてみてください。
大まかな意味
炎が燃え上がるような情熱的で勢いのよい運気です。ただ、そのためには正しくあることが大切。熱中しすぎて周りが見えなくなりやすいため、冷静になること・客観的であることが我が身を助けます。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:誠実にモノゴトを進めれば叶います。
- ビジネス:焦らずにことを運べば利益が出るでしょう。
- 投資:上がっていきます。
- 就職:ご縁があります。
- 開業:開業はOKですが、慎重に進めてください。
- 転職:良いタイミングです。
- 方角:南
- 色:緑
離為火(りいか)の時は焦らず誠実さを大切に
易占いで離為火が出た時は、燃え上がりやすい炎のような時です。これを人間に例えると、良い行いをすればそのように、悪い行いをすればそのように燃え上がるのです。だからモノゴトを焦らず誠実に進めていくことが重要になります。
このように離為火について解説してきましたが、この解説だけでは本気で人生やビジネス・投資に活かすには不十分すぎます。私が学んできたことを、簡単にまとめただけでは今は良くてもすぐに物足りなくなるはずです。ぜひプロの占い師にみてもらい、アドバイスを受けることをおすすめします。
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