34.雷天大壮(らいてんたいそう):易占い六十四掛の意味
- 2019.12.03
- 六十四掛の意味

この記事では易占いの六十四掛のうち、震(雷)の掛である34番の「雷天大壮(らいてんたいそう)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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雷天大壮(らいてんたいそう)の基礎
まず初めに雷天大壮の基礎として、掛辞・象伝・爻位(掛)の3つを簡単に解説していきます。
この3つは易経の基本的な3点セットです。他の掛でも同様に基礎として紹介しているため、気になる人はこちらから他の掛の基礎もチェックしてみてください。
掛辞
大壮ならば、貞しきに利し
読み:たいそうならば、ただしきによろし
「大人的な進み方をしていれば願いは叶う」という意味があります。
ここでは大人的と言う書き方をしましたが、実際は君子…つまり上に立つ人や偉い人・リーダーなどのことを指します。トップとして、正しい道を進むことが大切です。勢いがある状況ですが、気持ちだけで進むと失敗しやすく、様々な物事を失う可能性が高くなります。注意しましょう。
象伝
雷が天上に在るは、大壮なり。君子以って礼に非れば履弗るべし
読み:かみなりがてんじょうにあるは、たいそうなり。くんしもってれいにあらざればふまざるべし
「栄えている状態。その状態を保つためにも礼節を大切にして正しい道を進むと良い」という意味です。
今は栄えていて、それもとても良い状態です。その状態を長く続けるためには、礼儀や誠などと言った普遍的な正しさが必要になります。その正しさをもって進んで行くと良いでしょう、と言った意味があります。
各爻位
- 初爻:進もうとしても実りません。運気的に凶です。
- 二爻:初心を貫きましょう。
- 三爻:勢いに任せて行動してはいけません。
- 四爻:初志貫徹であれば大丈夫です。基盤も丈夫なので前へ進んで行きましょう。
- 五爻:目標・ゴールを見失いますが、悔いはない状態になります。
- 上爻:前にも後ろにも進めず身動きが取れません。良い返事も期待できません。反省すれば吉です。
雷天大壮(らいてんたいそう)の意味
次は雷天大壮の意味です。
意味とは言っていますが、全体を通した大まかな意味と占いゴト(占的)の運勢について簡単に解説します。大義でお伝えするので、自分で占った時などに役立つはずです。ぜひ参考にしてみてください。
大まかな意味
運気がとても強いため、大成したり物事が拡大したりします。
ただ、運気が強すぎると状況をコントロールしにくくなります。意識して冷静になることや、礼節を大切にするようにすると良いです。初心を忘れず、気持ちだけで物事を進めないようにしましょう。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:叶いますが、調子に乗ると失敗してしまいます。
- ビジネス:成功しますが、占的と同様に調子に乗るとあっという間に失敗につながります。
- 投資:暴騰と暴落の差が激しくなります。
- 就職:ご縁があります。
- 開業:良い時期ですが、慎重に進めましょう。
- 転職:転職に良いタイミングです。ご縁があります。
- 方角:南、東北
- 色:緑、白
雷天大壮(らいてんたいそう)の時は冷静に前へ進む
雷天大壮の時は運気が非常に強く、物事をコントロールしにく状態でもあります。大体のことはうまく行くのですが、気持ちだけで前に進むと失敗しやすくなるため、冷静に大人的な対応で物事を進めて行きましょう。
この記事では雷天大壮について簡単に解説しました。もし人生やビジネス・投資などに易占いを活かすならより詳しく易について知る必要があります。物事は具体的に知っていた方が、何かと活かしやすいからです。
しかし易占いは非常に奥が深く、独学で学ぶには非常に時間がかかり大変です。そのため、プロの占い師などに見てもらって状況に対するアドバイスを的確にもらう方が良いでしょう。
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