54.雷沢帰妹(らいたくきまい):易占い六十四掛の意味
- 2019.12.04
- 六十四掛の意味

この記事では易占いの六十四掛のうち、震(雷)の掛である54番の「雷沢帰妹(らいたくきまい)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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雷沢帰妹(らいたくきまい)の基礎
雷沢帰妹の基礎は、掛辞・象伝・爻位(掛)の3つをそれぞれ簡単に説明していきます。他の掛でも同様に基礎として紹介しているので、気になる人はこちらから他の掛もチェックしてみてください。
掛辞
帰妹は、往くは凶。利ろしき攸无し
読み:きまいは、ゆくはきょう。よろしきところなし
「私利私欲で動くのは凶となるので気をつけよ」という意味があります。
私利私欲と書いていますが、身の程をわきまえ常識を考えず自分のしたいことだけを考えて動くことがトラブルに繋がると考えて良いでしょう。
象伝
沢の上に雷が有るは、帰妹なり。君子以って終わりを永くし敝れを知る
読み:さわのうえにかかみなりがあるは、きまいなり。くんしもっておわりをながくしやぶれをしる
「目先の利益にとらわれて行動すると後悔するので、それを認識し対策をとるべき」という意味です。
目先の利益やその時の感情で動くと物事は失敗します。賢くあるなら、そのこと・状況を認識して適切な行動をすることこそが重要なのです。
各爻位
- 初爻:二番手の状態。若干悪い状態ですが前へ進んで行くと良いです。
- 二爻:全体を見ることが出来ないので、静かにしていましょう。
- 三爻:一番手になることが出来ないです。今は二番手として出直しが必要です。
- 四爻:タイミングを逃してしまいました。待っていれば次のタイミングが来ます。
- 五爻:華やかではなく、質素であっても上品で奥ゆかしくあるようにしましょう。
- 上爻:このタイミングでの契約や何かしらの結びつきは、一見良いように見えて意味のないものになりそうです。
雷沢帰妹(らいたくきまい)の意味
次は雷沢帰妹の意味を説明していきます。
ここで説明していく意味とは、全体を通した大まかな意味と占いゴト(占的)の運勢についての解説です。大義でお伝えするので、自分で占った時などに役立ててください。
大まかな意味
状況を考えずに行動して失敗する傾向が強い掛です。
感情的・私利私欲の状況ですぐに動くのではなく、規則や周囲のことなど全体を考えてから行動しましょう。
正規・正式ではないという意味合いも強いため、2番手・3番手という感じになります。特に女性はそのような印象を強く持つことになるでしょう。だからと言って腐るのではなく、品性やしとやかさ・したたかさを大切にするよう心がけてください。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:叶うように見えて、最終的に叶いません。
- ビジネス:目先の利益に気を取られないでください。失敗します。
- 投資:一見良く感じますが、実際はそうでもありません。
- 就職:ご縁がありそうですが、油断せずに進めましょう。
- 開業:支障が多そうです。このタイミングでの開業は控えましょう。
- 転職:転職活動や転職先で支障・トラブルが多くなります。転職は見合わせた方が良いです。
- 方角:東、西
- 色:赤、黄色
雷沢帰妹(らいたくきまい)の時は目先の利益に捉われないこと
雷沢帰妹の時は、世間の一般的な常識から外れた私利私欲・目先の利益に捉われがちです。しかしそのようなことをしては、失敗は目前。客観的になれば目に見えて失敗することがわかります。
そのようなことにならないためにも、一旦物事をおき止めて全体を把握して行動することが大切です。
私が趣味で学んだ範囲でしかお伝え出来ませんが、プロの占い師ならアナタの状況に合わせて的確なアドバイスを受けることが出来ます。人生・ビジネス・投資など様々なことに易経は役立つので、ぜひ活用してみてください。
更なる飛躍を願っています。
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