32.雷風恒(らいふうこう):易占い六十四掛の意味
- 2019.12.08
- 六十四掛の意味

易占いの六十四掛のうち、震(雷)の掛である32番の「雷風恒(らいふうこう)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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雷風恒(らいふうこう)の基礎
雷風恒の基礎は、掛辞・象伝・爻位(掛)の3つです。
これは他の易でも同じです。気になる人はこちらから他の掛もチェックしてみてください。
掛辞
恒なれば、亨る。貞しきに利し。咎无し。往く攸有るに利ろし
読み:こうなれば、とおる。ただしきによろし。とがなし。ゆくところあるによろし
「正しい道を進んでいればいずれ叶う」という意味です。
雷風恒の時は、すぐに願いは叶いません。正道…つまり道理に適った正しい道を進むことで最終的に目的が叶います。
象伝
雷風あるは、恒なり。君子以って立つこと方を易えず
読み:らいふうあるは、こうなり。くんしもってたつことほうをかえず
「これまでしてきた方向性・大切にしてきたことを変えずに臨機応変に物事をこなすべき」という意味です。
今は何があっても揺らがないような気持ちの強さを持ちながら、臨機応変な柔軟さが大切な時期です。決して物事を変更する・対応するにあたって意固地になったり、頑固であるべきという訳ではなく、芯は大切にしつつも柔軟である姿勢が重要であるということです。
難しいですが、それができればいずれ願いは叶うでしょう。
各爻位
- 初爻:いきなり結果を求めるのではなく、段階を踏むこと。そうでなければ理屈として合っていても悪い方向に進みます。
- 二爻:間を取っていけばうまくいきます。
- 三爻:理由があったとしても節操がなく、非難される状況になります。
- 四爻:勝負をかけて負けます。結果が得られません。
- 五爻:従順すぎると良くありません。
- 上爻:節操がなく忙しない状況です。運勢的に凶です。
雷風恒(らいふうこう)の意味
次は雷風恒の意味を説明していきます。
ここで解説していく意味は、雷風恒の全体的な意味と運勢を大まかに説明したものになります。深く解説しても良いのですが、易占いに慣れ親しんでいないと難しい部分が多いため、ざっくりとした内容でお伝えすることにしています。
もし詳しく知りたいと思ったら、自分で独学で勉強をするかプロに相談してみてくださいね。
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大まかな意味
物事を坦々と継続すればいずれ願いは叶います。
柔軟であることが大切です。また、今はゴールを見据えて物事をこなし、新しいことはしない方が良いです。
例えば、恋愛や仕事は人脈を広げない。投資先も拡大しない。ビジネスも事業方針を変えずに現状維持…といった変わらないことを選択し、堅実であるようにしましょう。
進めると悪い方向に進みやすい時なので、どうしても進める場合は慎重になってください。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:すぐには叶いませんが、最終的には叶います。
- ビジネス:これまでの方針通りに行けば成功します。
- 投資:投資しても相場感があまり変わらずすぐに利益になりません。
- 就職:ご縁があります。
- 開業:これから開業なら今のままをキープしてください。進まない方が良いです。開業したばかりなら現状維持に努めましょう。
- 転職:転職のタイミングではありません。もし進めてもご縁がありません。
- 方角:東、東南
- 色:赤、ピンク
雷風恒(らいふうこう)の時は堅実に正しい道を進む
雷風恒の時は、何か新しく物事を変える必要はありません。今の状態を保ったり、これまで見据えてきたゴールのために淡々と物事を進める方が良い時期です。堅実に正しい道を進んでください。
今回の掛も他の掛と同様に、私が趣味で学んだことをかいつまんでお伝えしました。先述しましたが、易経はとても奥が深く、易が初めての人が全てを把握しようとするととても時間がかかります。
そのため、もし人生やビジネス・投資などに易占いを活かすのであれば、プロの占い師に見てもらうことをおすすめしています。時間をかけて学ぶのも良いのですが、その時間を自分の人生や仕事など他のことに回した方が有意義だと思っているからです。
ぜひ、これを機に成功を掴んでください。応援しています。
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