易の構成とは。易経占いの理解を深める
- 2019.10.01
- 易占いの基礎

易占いを始めよう・占ってもらおうと思った時に、易独特の記号に頭に「?」が浮かんだ人も多いのではないでしょうか。
易占いは東洋で最も古い占術は統計学などの学問として発展し、全ての事象を捉え現在・過去・未来を見ることができる参考書的な存在です。
その構成を知ることで理解が深まり、より身近なものとなります。この記事では易経の基本である構成について説明していきます。
易経の構成
易経は大きく、経と伝から成り立っています。意味合いのウェイトは経が強く、伝は経の大体三割程度をサポートしています。
イメージとしては、経が本文で伝が解説のようなイメージでしょうか。
経の構成
易占いの大部分を担っている経は、陰陽の要素を元に事象を示す六十四の卦(か)と卦を構成する6本の爻位(こうい)、全体の意味を記した卦辞(かじ)の3つで構成されています。
卦は八卦2組みで示される六十四種類の符号で、この総称を六十四卦(ろくじゅうしか・ろくじゅうしけ)と言います。
冒頭でお話しした易経独特の記号は卦を構成する6本の横線の組み合わせです。これを爻位と言います。それぞれの線に意味があり、これらを読み解いていくことで様々な事象を見るのが易経の基本です。
爻位の構成
易経は陰陽に基づいた考え方をするため、陽⚊と隠⚋の線を3つ組み合わせた三爻が八卦です。上の八卦を上卦(外卦)、下の三爻は下卦(内卦)と言います。
卦の当初は八卦で事足りていたことも、より詳細な情報を求めるために八卦を2つ(8×8)使うことで六十四卦が生まれました。これにより過去・現在・未来など森羅万象のことを読めるようになったのです。爻は変化する説明・ストーリーが描かれていると言われ、初爻から上爻へ物語が進んでいる様にも見えます。
順番は下から上で、初爻・二爻・三爻・四爻・五爻・上爻と言う名前がついています。それぞれに対応する部位や季節などが当てはめられています。
- 初爻:
一番下の爻。弟妹・平社員・村・足などの支えるイメージ。季節は1月~2月 - 二爻:
下から二番目の爻。係長・町・脚部など初爻よりも進むイメージ。季節は3月~4月 - 三爻:
下から三番目の爻。責任感があるイメージ。課長・市・股・腰など。季節は5月~6月。 - 四爻:
下から四番目の爻。重要な役割を担うイメージ。重役・大都会・腹など。季節は7月〜8月 - 五爻:
重要な幹のイメージ。それに伴って、父や社長・都市・胸・背中などがキーワード。季節は9月~10月 - 上爻
一番上の爻。作り上げてきたもの・完成されて落ち着いたようなイメージ。祖父母・会長・郊外・頭や首など。季節は11月~12月
伝の構成
伝は経の解説文・注釈の意味があり、10部に渡って説明がなされます。(ここでは伝とお伝えしていますが、十翼や易伝と言う場合もあります)自分で易経を占う場合はこちらも合わせながら読めると良いですが、占ってもらう場合にはあまり意識することのない項目です。
ただ、知ってるのと知らないのではビジネスや投資、ライフスタイルで踏み込んだアドバイスを再確認したい時に参考にしやすいメリットがあるため軽く解説します。
- 彖伝(たんでん)上・下:
易上・下経の卦辞の注釈が記載 - 象伝(しょうでん)上・下:
卦の象形について簡単な解説と爻位についての注釈 - 繋辞伝(けいじでん)上・下:
易の成り立ちや易の考え方、占い方法など、易の説明 - 文言伝(ぶんげんでん):
六十四卦の最重要二卦、乾(けん)と坤(こん)について詳細な解説 - 説卦伝(せっかでん):
六十四卦のもとである八卦の概念について - 序卦伝(じょかでん):
易上・下経の並び方について解説 - 雑卦伝(ざっかでん):
卦象を読む時のヒント集
歴史の長い統計学だからこそ、構成を知ることで後々楽になる
易経はスピリチュアルと言う言葉だけでは言い表せません。確かにスピリチュアルなイメージがありますが、「易占いとは?」で説明した通り非常に歴史の長い学問です。
そのため、占い師に結果を教えてもらって忘れてしまったとしても構成を知っておけば、参考書などを見ながら質問内容と向き合うことができます。
特にビジネスや投資は的確なアドバイスやサポートがあることで、安心して取引が可能になります。そのことを考えると、プロに統計学・学問としての結果を聞いて自分でも解釈してみると言う方法がさらに安心感が強まるでしょう。
このサイトは易経を使ってビジネスや投資で成功するための記事をアップしていきます。参考にして、あなたのビジネスや投資に役立てていってください。
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