1. 乾為天:易占い六十四掛の意味
- 2019.11.07
- 六十四掛の意味

今回は易占いの六十四掛のうちの最初の掛、「乾為天(けんいてん)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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乾為天(けんいてん)の基礎
易は掛辞・象伝・爻位(掛)から成り立っています。この項目では乾為天の基礎として記載します。自分で占っている方は、勉強しながら解釈してみてください。
掛辞
元いに亨る。貞しきに利し。
読み:おおいにとおる。ただしきによろし
「願いは叶う。正しい道を進んでいれば良い」という意味です。願いは叶いますが、正しくある必要があるということ。
道というのはどのようなものにも置き換えられますね。例えば、仕事であれば不正をしない・投資であれば信用のあるモノに投資する・恋愛であれば浮気や不倫をしないなどです。
象伝
天の行は乾なり。君子以って自らを彊て息ず。
読み:てんのぎょうはけんなり。くんしもってみずからをつとめてやまず。
自然の摂理を説いたうえで、「上に立つ人は自分のすべきことに努め励む必要がある」ということを説明しています。
上に立つ人と書いてはいますが、どのような人も何かをする時に責任は伴います。その責任に対して努めることが大切ですね。
各爻位
- 初爻:まだ力がない状態です。動かないでいましょう。
- 二爻:少しずつ力をつけていますがひよっ子です。有識者に相談しましょう。
- 三爻:日々努めていれば、危ない状況になっても問題はありません。
- 四爻:旅立ちの時(飛躍の時)。特に問題のない状況です。
- 五爻:旅立ちました(飛躍しました)。だからこそ有識者などに相談しながら進んでいきましょう。
- 上爻:行き過ぎの状態です。戻るにも戻れず、進めば後悔するでしょう。慢心は危険です。
乾為天(けんいてん)の意味
基礎の次は意味についてお伝えしていきます。基礎の部分で十分わかるかたもいると思いますが、易占いを始めたばかりだと何かとわからないことが多いです。
そのため、乾為天の簡単な意味を紹介していきます。
大まかな意味
頂点・上に立つもの・成功といったイメージが強い掛です。
しかし、成長という側面ではもうそれ以上になることができません。また、そういった立場にあるので、謙虚にならないと失敗しやすいです。(調子に乗りすぎないようにということ)
このようなことをお伝えしましたが、公平で正しい道を進めば願いは成就しやすい掛でもあります。
簡単な運勢
次に運勢を見る人もいると思うので、簡単な運勢をお伝えしていきます。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:願いごとは叶うが、正しくあるようにしましょう。
- ビジネス:成功しますが、必要以上の事業拡大はしない方が良いです。(部相応であること)
- 投資:高値なら売った方が良いです。焦ると失敗します。
- 就職:良いです。目上の人の意見も取り入れましょう。
- 開業:今よりは時期を見て開業した方が良いです。
- 転職:動かずしばらくは今のままでいきましょう。
- 方角:西北
- 色:白
乾為天(けんいてん)の時は正しい道を進むこと
六十四掛の1番である乾為天は、天(トップ)を示し物事は良い状態を指し示しますが、良くあるためには努力や心がけが必要です。
調子が良い時は、気づかないうちに周りが見えなくなりがちです。すると足元をすくわれるような出来事が起きることが多くなります。いつもなら客観的に判断できることができなくなってしまうからです。
そのようにならないためにも、正しくあることを意識していきましょう。
なお、この記事では乾為天の大まかな意味のみお伝えしています。易占いは非常に奥が深く、どこまでも読み取ることが可能です。より深い意味を知り、ビジネスや投資・人生に活かすのであればプロに占ってもらうことをお勧めします。
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