14.火天大有(かてんたいゆう):易占い六十四掛の意味
- 2019.11.24
- 六十四掛の意味

易占いの六十四掛のうち、離(火)の掛である14番の「火天大有(かてんたいゆう)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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火天大有(かてんたいゆう)の基礎
火天大有の基礎は易の基本構成である掛辞・象伝・爻位(掛)の内容を簡単に示したものになります。本来は漢文などで表記されており、初心者や漢文にあまり馴染みがないと非常に分かりにくい内容となっています。そのため、ここでは分かりやすいように重要な部分だけ説明していきます。
掛辞
大いに有つならば、元いに亨る
読み:おおいにたもつならば、おおいにとおる
「客観的に物事を把握することで良い行動が生まれ、その結果願いが叶う」という意味があります。
また、威厳や徳があることで人が付いてくるため建設的で良い状態になることも伝えてくれているため、そのことも意識していくと良いでしょう。
象伝
火が天上に在るは、大有なり。君子以って悪を遏め善を揚げ、天の休命に順う
読み:ひがてんじょうにあるは、たいゆうなり。くんしもってあくをとどめぜんをあげ、てんのきゅうめいにしたがう
「自然の道理に従って行動すること。驕ったり悪いことをすれば衰退していく」という意味です。
ここで言う自然の道理とは、善悪を判断し行動していくことです。物事が良い状態の時こそ、人は目先の利益に目がいってしまい善悪を考える…いわゆる理性や客観性を忘れやすくなります。そのようなことがないように進んでいきたいですね。
各爻位
- 初爻:まだトラブルとは無縁です。自分がしてきたことを顧みて反省するならしばらくそのようなことはありません。
- 二爻:大きな話しに乗っても大丈夫です。
- 三爻:不相応な待遇を受けるかもしれませんし、そのような待遇をしてしまうかもしれません。何れにせよ良くないので気をつけましょう。
- 四爻:自制心を大切にして謙虚でいるようにしてください。
- 五爻:誠実さと和を尊ぶことが大切です。さらに威厳を示すと良い方向に進みます。
- 上爻:何事も順調に行きます。
火天大有(かてんたいゆう)の意味
では次に火天大有の意味について説明していきます。大まかな意味と占いごと(占的)の運勢をぞれぞれお伝えしていくので、自分で占った時などの参考にしてみてください。
大まかな意味
運勢が強く、全てがうまく回っていきます。大吉の状態。
ビジネス面では女性の起業はかなり良いです。開業・起業を検討しているのであれば、行動にうつして問題ありません。ただ、調子に乗ったりやりすぎたりするとトラブルの元になります。
初心に返り、襟を正していきましょう。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:叶います。慢心すると足元をすくわれるので注意してください。
- ビジネス:順調に進み、大きな利益に繋がります。調子に乗りすぎないように気をつけましょう。
- 投資:利益となります。
- 就職:良い勤め先と縁があるでしょう。望めばある程度の地位も手に入ります。
- 開業:開業に良い時期です。
- 転職:良いタイミングですが無理すると良くないです。
- 方角:南、北西
- 色:緑、茶色
火天大有(かてんたいゆう)の時は大吉だが、襟を正して行動を
火天大有は掛の中でもパワフルで、運勢も大吉です。しかしそのような時こそ、初心に返って襟を正して行動する必要があります。ぜひそのことを忘れないようにしてください。
この記事では易占いの火天大有について解説ましたが、これだけではまだまだ人生に活かしたりビジネスや投資に活かしたりしていくことは難しいです。
私自身、趣味で易占いについて学んでいますがまだまだわからないことばかりです。そのことを踏まえても、皆さんの道を拓けるよう、プロの占い師にみてもらうことをおすすめします。
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