35.火地晋(かちしん):易占い六十四掛の意味
- 2019.12.02
- 六十四掛の意味

易占いの六十四掛のうち、離(火)の掛である35番の「火地晋(かちしん)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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火地晋(かちしん)の基礎
まず初めに火地晋の基礎として、掛辞・象伝・爻位(掛)の3つを簡単に解説していきます。
この3つは易経の基本的な3点セットです。他の掛でも同様に基礎として紹介しているため、気になる人はこちらから他の掛の基礎もチェックしてみてください。
掛辞
晋は康んじる侯なり。馬を錫うこと蕃庶たり。昼日に三たび接われり
読み:しんはやすんじるきみなり。うまをたまわうことはんしょたり。ひるひにみたびまじわれり
火地晋の掛辞は「物事を進めて繁栄できる」という意味があります。
運勢的にも火地晋は大吉で、正しくあることが大切になります。特にビジネス・仕事で上に立つ場合(役職付・リーダー・社長など)はとても上手く行きます。新しい場所を任されたり開業したりといった可能性もあります。
象伝
明地上に出でるは、晋なり。君子以って自ら明徳を昭らかにす
読み:めいちじょうにいでるは、しんなり。くんしもってみずからめいとくをあきらかにす
「自分の欲に対して行動するのではなく、自分の性質や個性を育て磨くべし」という意味です。
自分の欲と性質や個性というのは違うことが多く、欲望のままに進めば「自分らしさ・自分」というものが曇って見えなくなってしまいます。人生の主人公であるあなたがそのようであってはいけないのです。今は自分の性質や個性を大切にして、育て、磨きをかけましょう。
各爻位
- 初爻:進みたくても進めない状況になります。初志を貫いてください。
- 二爻:進みたくても心配で進めません。毅然な態度で初志貫徹であってください。
- 三爻:仲間から信用を得るので問題はありません。
- 四爻:貪欲に前へ進むことができる状況にありますが、正しい道を進んでいるつもりでも外れている可能性があり危ないです。
- 五爻:損得を気にする必要も、後悔する必要もありません。上手くいきます。大丈夫です。
- 上爻:上に向かって進んでいる時です。トラブルも自分の正しいと思う方法で強行して問題ありませんが、起きたトラブルに対しては恥ずべき内容なので原因を理解する心も必要です。
火地晋(かちしん)の意味
次は火地晋の意味です。
意味と言っても、全体的な意味合いと占いゴト(占的と言います)の運勢について簡単に解説しています。大義でお伝えするので、自分で占った時などに役立つはずです。ぜひ参考にしてみてください。
大まかな意味
繁栄を意味する掛。
どんなことも上手くいきます。前へ積極的に進んでいくと仕事・恋愛・昇進など様々なチャンスに見舞われます。コミュニケーションを意識しておくとより良いです。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:叶います。
- ビジネス:成功します。
- 投資:価値が上がるため、投資するのに良い時です。
- 就職:良い条件で就職できるでしょう。ご縁があります。
- 開業:開業に良いタイミングです。
- 転職:転職に良いタイミングです。
- 方角:南、南西
- 色:緑、茶色
火地晋(かちしん)の時は前に進む
火地晋の時は前に進むことで繁栄・成功を手にすることができます。運勢としても大吉でとても良い掛なので、正しさやコミュニケーションを意識して物事を進めていってください。
基本的にあまり問題のない掛ではありますが、どのような掛も注意しなくてはいけないことや意識しなくてはいけないことはあります。そのようなアドバイスは、易のプロである占い師さんに見てもらうことをお勧めします。
独学やここに書いてある内容だけでは、人生やビジネス・投資などでその力を発揮することは難しいです。易経はとても奥が深く、趣味で勉強しただけの私の知識では、みなさんを成功に導くことはできません。
この記事やサイトは易占いを人生やビジネス・投資などの足がかりとして活用してくれたら嬉しいなと思います。そして具体的なことは、ぜひプロに見てもらってください。
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