20.風地観(ふうちかん):易占い六十四掛の意味
- 2019.12.20
- 六十四掛の意味

易占いの六十四掛のうち、巽(風)の掛である20番の「風地観(ふうちかん)」の意味をお伝えします。
まず先に掛辞や象伝などの基礎を記載しますが、意味だけ知りたいという方は「意味」のところまで読み飛ばすかこちらをクリック(タップ)してください。
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風地観(ふうちかん)の基礎
風地観の基礎として、掛辞・象伝・爻位(掛)の3つを説明していきます。
これは易占いの基礎の構成です。他の掛でも同様に基礎として紹介しているので、気になる人はこちらから他の掛もチェックしてみてください。
掛辞
観は、盥いて薦めず。孚有りて顒若たるべし
読み:かんは、てあらいてすすめず。まことありてぎょうじゃくたるべし
「心にネガティブな感情が起きて自分を害する。じっとしたり祈ったりすると良い」という意味があります。
祈るというと宗教的な感じがしますが、祈りは心に良い影響を与えます。また、瞑想的な効果が期待できるとも言われています。自分を見つめて静観する時です。
象伝
風が地上を行くは、観なり。先王以って方を省み民を観て教を設けり
読み:かぜがちじょうをゆくは、かんなり。せんおうもってほうをかえりみたみをみてきょうをもうけり
象伝は「人の気持ちを察して方針や物事を決めて進めべき。そのようにすれば物事はスムーズに進む」という意味です。
何か行動する時、ひとりですることよりも人と関わることの方が圧倒的に多いです。その中で人の気持ちを察して方針や物事を決めると、相手に気持ちが伝わりスムーズに事が運びます。風地観はそれを教えてくれる掛です。
各爻位
- 初爻:稚拙で幼い言動。大人がそれをしてはいけません。
- 二爻:野次馬。上に立つならそのように在るのは恥ずかしいことです。
- 三爻:自分の生き方を振り返り、これからの在り方を決めましょう。
- 四爻:国や社会、全体の動きを見て行動しましょう。
- 五爻:自分の生き方を反省して、恥ずかしいものでなければ大丈夫です。
- 上爻:人に自分の生き方を見られる状況になります。恥ずかしい生き方ではないなら問題ありません。
風地観(ふうちかん)の意味
次は風地観の意味を説明していきます。
ここで説明していく意味とは、全体を通した大まかな意味と占いゴト(占的)の運勢についての解説です。大義でお伝えするので、自分で占った時などに役立ててください。
大まかな意味
心に木枯らしが吹くような感じがするタイミングです。落ち込んでいって最終的に自分を害する可能性があります。じっとして、心を乱さないように落ち着くことを意識してください。
今は新規ビジネス・事業はNGです。
簡単な運勢
次に簡単な運勢の説明です。下記の一覧を参考にしてください。
願いごとやビジネス・仕事運・投資の運勢
- 占的:大丈夫そうに見えて実は難しい状況です。焦らずに時期を待ちましょう。
- ビジネス:利益になりません。暫くは待ちの状況です。
- 投資:価値が混乱するため投資には向きません。
- 就職:ほとんどご縁がないでしょう。誠実に就職活動を行って、時期を待つことをお勧めします。
- 開業:今は時期ではありません。
- 転職:できれば今は転職活動はしない方が良いです。暫く待ちましょう。
- 方角:東南、南西
- 色:ピンク、茶色
風地観(ふうちかん)の時は動かず待つ
風地観の時は、行動することはNGです。動かずに待ちましょう。もし動くとしても、人の気持ちにより一層寄り添うようにして物事を進めてください。とはいえ、やはり動かずに自分を静観する時間にすると良いです。
より詳しく知りたい場合は、この記事の内容だけではなくプロの占い師にアドバイスを求めてみてください。易経は歴史が長く、非常に奥が深いです。結果だけではなく、その時の現状を踏まえながら様々なアドバイスを受けることができます。
もし、少しでも易占いを人生やビジネス・投資で活かしたいと思っているならプロに相談することをお勧めします。
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